たまりば

音楽・バンド 音楽・バンド国分寺市 国分寺市

2015年05月29日

頑張ってください

 最近、弓を弾いている時に、右手が限りなく伸びていくような
感覚に襲われます。

 メトロノームと一緒に弾くともっとそんな感覚が
強くなります。

 なかなか練習時間の確保が難しい日々ですが、その感覚が
新しくて面白くて、ちょっと励みになっています。

 どうしてあの奏者はそう弾けるのか、長年の謎が解けたような
気がしています。

 さて、自分のことはさておき。

 先日のゲネプロは、皆さんにとって刺激が強く、大変疲れた、という
声も聞かれますが、むしろ良い勉強の場になった、という声が
圧倒的に多いです。

 確かに何十という楽器の生演奏を目の前で、それも仲間同士で
見合うのですから、素晴らしい時間だったと思わざるを得ません。

 発表会はなんだかワサワサと過ぎてしまいますが、こういった
勉強の場の方が、良い時間を過ごせるのではないかと思います。

 狙いとしては、人前で何かをするという機会が圧倒的に少ない人が
二胡という楽器を携えて、自己表現するというものすごい圧力に
少しでも慣れて欲しかったということがあります。
 慣れるのは難しいけど、経験値を上げて差し上げたかったのです。

 勉強どころじゃなかった、というのも本音と思います。


 また私事ですが、、。

 実は、驚くなかれ。
初めて舞台で弾いた時、右手でビブラート
できちゃったもんね。
 体中が冷たくなって、手なんて氷みたい。

 こんな手じゃ弾けないじゃない、と握手してくれた他の奏者が
びっくりしてました。

 
 それ以来、夏場でもあまり氷を入れない飲み物にしたり、わざと
背の高い不安定な椅子に座って練習したり、笑顔の練習とばかりに
割り箸をくわえて鏡の前で弾いたり。

 まあ、こんなのは序の口でずいぶん色んなことしてきました。

 ちょいサボリつつも長く同じことやっていくと、ふっ、と何かが見える
瞬間が来ます。でもそれは、言われたことを種にして心で育てる人
にだけ訪れます。

 私は多くの先生方から煙たがられ、音楽以外のことでずいぶん
理不尽な扱いを受けて来ましたが、逆に奮起して、言われたことをずっと
根に持ちつつも、芸術の種は育ててきているつもりです。

 やられて嫌だったことは決してせず、むしろその逆をやり通している
授業ですので、相当私の生徒さん方は得をしている、と思っていいです。

 なので、頑張ってください。
その何かが見えた瞬間って結構キマす。気持ちいいもんですよ。
 



  • Posted by みのり at 23:47
    削除
    頑張ってください